すすめアナンダ

肉と肴と酒と。あ、キャベツに味噌マヨも捨てがたい。

エニシ

おばんです、アナンダです。今週もそれなりに忙しく日々の業務をこなしつつ、時々営業車で居眠りをしながら春の陽気を満喫しております。当地方は桜のピークも越え、ハラハラと散り行く淡い桃色の花びらに世の無常を重ねガラにもなく少しセンチメンタルな感情を抱いております。

仕事柄、宗教的な話や先祖の供養に関する相談に接することが多いため、自分の存在が今ここにあることが確率的に非常に稀であること、健康で家族と共に過ごせる時間が有限で尊いものであることを意識することが多々あります。その時は一時的に意識しても、だからといって何か特別なことをするわけでもなく話を聞きながら「うん。うん。」と頷き、早く帰って晩酌したいなと思いながらその時間を過ごしているのですが。

人と人が関わると「縁がある」という言葉を使うことがあります。それは他人同士のことに限らず、仏教的には個体として新しい命を戴きそれが家族になることにも使われます。つまり、生命を持つ存在が同じ時間を共有することがそもそも非常に稀であり、同じ時間を過ごす存在として結ばれたことに大きな意義があるという見方もできるのです。

顔を見れば喧嘩するような存在だったり、疎ましく思うような存在だったとしても自身を省みる鏡として向き合うことが出来るのではないでしょうか?相手方の意見を自身に投げ掛けてみると、自分を可愛いと思い込む自分が少しずつ垢を落とすように小さくなって、客観的で本質的な本当の姿に近づいていくように感じられます。

自分に耳心地のいい言葉を向けてくれる人だけでなく、聞くのが辛い言葉を投げ掛けてくれる人も大事にしていきたいと思いつつ今夜は眠りたいと思います。

心を磨き、自身に関わる皆さんに真摯に向き合って日々を過ごしたいと思う春の夜でした。皆様おやすみなさい。